症例
サルモネラ腸炎に伴う急性腎障害(KDIGO stage 3)に利尿剤が奏効し急性血液浄化療法を回避し得た1例
吉本 知史
1
,
濱田 匡章
1
,
佐々木 彩
1
,
川崎 有輝
1
,
山口 侑加
1
,
𠮷川 侑子
1
,
川口 達也
1
,
井崎 和史
1
,
道之前 八重
1
,
田中 一郎
1
,
石川 智朗
2
1八尾市立病院小児科
2奈良県立医科大学附属病院小児科
pp.1194-1198
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003637
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国内では衛生環境の改善により,サルモネラ腸炎の食中毒症例数は2004年の3,788例から2024年は384例と,20年間で約10分の1にまで減少している1).サルモネラ腸炎に伴う急性腎障害(acute kidney injury:AKI)は,小児例を中心に散発的な報告がみられるものの2)~5),罹患者自体の減少と相まって,臨床現場で遭遇する機会は少なくなっていると考えられる.

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