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特集 消化管感染症のすべて2025
Ⅳ.回盲部・大腸・肛門
(A)細菌感染症
1)食中毒/急性感染症
サルモネラ腸炎
Salmonella enterocolitis
山本 章二朗
1
,
坂元 一樹
2
,
吉田 直樹
1
,
平田 智也
1
,
山路 卓巳
3
Shojiro YAMAMOTO
1
,
Kazuki SAKAMOTO
2
,
Naoki YOSHIDA
1
,
Tomoya HIRATA
1
,
Takumi YAMAJI
3
1いきめ大腸肛門外科内科
2宮崎大学医学部附属病院消化器内科
3宮崎県立宮崎病院内科
キーワード:
サルモネラ腸炎
,
感染性腸炎
,
内視鏡所見
Keyword:
サルモネラ腸炎
,
感染性腸炎
,
内視鏡所見
pp.182-185
発行日 2025年12月24日
Published Date 2025/12/24
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000002383
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疾患の概要
サルモネラは腸内細菌科に属する通性嫌気性のグラム陰性桿菌で,おもに動物の消化管に生息する腸内細菌の一種である。サルモネラ症には飲食物などを介して経口感染し,腸管内で増殖して胃腸炎を引き起こす場合(非チフス)と腸管粘膜に侵入してリンパ濾胞内で増殖後,血液を介して全身症状を引き起こす場合(チフス性)がある。チフス性には腸チフスとパラチフスがあり,それ以外は非チフス性である。代表的な食中毒の一つであるサルモネラ腸炎の原因菌の大半はSalmonella enteritidisまたはSalmonella typhimuriumであり,一般的には,サルモネラ菌の付着した食肉,卵,牛乳などの乳製品やその加工品などを加熱・殺菌処理が不十分なまま経口摂取することで発症する1)。具体的には,生卵・オムレツ・自家製マヨネーズ・錦糸卵・洋生菓子・鶏肉・レバ刺・うなぎ料理・ミニトマトなどによる発症の報告がある。食品が肥料に接触することで感染することもあり,猫,犬,爬虫類などのペットも感染源になりえる。

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