[連載] 最近の外国業績より
新生児
日本医科大学小児科学教室
pp.1516-1519
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003307
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背 景 ここ20年間で在胎28週未満の早産児の生存率は増加したが,気管支肺異形成症(BPD)の発生率も増加している.この妊娠週数において,日齢3以降の径の大きな動脈管開存症(large PDA,径≧1.5mm)は死亡もしくはBPDのリスク因子であると報告されている.インドメタシンとイブプロフェンは動脈管開存(PDA)の早期治療に用いられているが有効性の差は明らかでなく,副作用についてはイブプロフェンのほうが優れているとされる.今回著者らは,large PDAに対するイブプロフェンの選択的早期投与がBPDを含む短期的転帰を改善するという仮説を立てた.
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