[連載] 最近の外国業績より
新生児
日本医科大学小児科学教室
pp.1417-1420
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002385
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背 景 非侵襲的呼吸管理の増加や低侵襲サーファクタント投与(LISA)という選択肢が増えたこと,また胎便吸引症候群に対するルーチンでの気管吸引の推奨の変更などにより,新生児に気管挿管を行う頻度は低下しているが,依然として重症例や未熟性の強い症例では気管挿管は必要な手技である.しかし新生児の気管挿管成功率は低く,初回での成功率は約50%と報告されており,しばしば2回以上試行され,酸素飽和度も低下しやすい.成人や小児における全身麻酔下での挿管では,高流量鼻カニュラ(NHF)の使用によって酸素飽和度低下までの時間が延長すると報告されているが,新生児の気管挿管において初回試行での成功率が改善するかは明らかにされていないため,今回筆者らは無作為化比較試験を行った.
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