症例
抗利尿ホルモン不適合分泌症様病態,急性白質病変,急性肝炎を呈し経時的なサイトカイン測定を行ったヒトパレコルウイルス3型感染症
横山 宏司
1
,
道網 詠子
1
,
薬王 俊成
1
,
前田 啓祐
1
,
坂部 匡彦
1
,
額田 貴之
1
,
深尾 大輔
1
,
杉峰 啓憲
1
,
池田 由香
1
,
儘田 光和
1
1日本赤十字社和歌山医療センター小児科部
pp.1512-1515
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003306
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ヒトパレコウイルス(human parechovirus)3型(HPeV-3)は新生児,乳児早期に感染し,発熱,気道症状,消化器症状を呈するありふれたウイルスである.ときに重症化し髄膜脳炎,血球貪食症候群を呈し死亡例も報告されている1)2).今回われわれは,HPeV-3感染症に関連したsyndrome of inappropriate secretion of antidiuretic hormone(SIADH)様病態,高フェリチン血症,急性白質病変,急性肝炎を呈しサイトカイン値を経時的に測定した症例を経験したので報告する.
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