症例
宗教上の理由により両親が児への輸血を拒否した新生児外科症例
井深 奏司
1
,
片山 博矢
2
,
豊田 奈央
3
,
宮本 慶克
4
,
木梨 貴博
5
,
塚田 遼
1
,
阪 龍太
1
1国立病院機構福山医療センター小児外科・小児泌尿器科
2馬場・片山法律事務所
3国立病院機構福山医療センター看護部
4同 医療安全管理室
5同 医療連携支援センター
pp.1171-1175
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003219
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宗教上の理由で輸血を拒否する団体の信者(以下「信者」)は,輸血を拒否する信条をもつことから医療機関で特別な対応が必要となる場合がある.とくに,親が信者で自己決定能力のない15歳以下の小児に対する輸血を拒否する場合には,対応が困難となることが想定される.今回,緊急手術が必要と判断した新生児の両親が信者であり,児への輸血治療を拒否した症例を経験したので,文献的考察をふまえて報告する.
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