特集 一括アップデート! 子どものワクチン・予防接種
Ⅲ ワクチンの種類・接種方法
5.ワクチンの種類(モダリティ)と免疫応答
中山 哲夫
1
1北里大学大村智記念研究所ウイルス感染制御
pp.944-950
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003167
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
近年の変更点・トピックス&今後の動向
☑mRNAワクチンの免疫能は自然免疫に強い刺激を入れることで免疫記憶を誘導(prime)できる.
☑免疫能の減衰と変異株の出現から繰り返し接種をしてきたが,追加接種(boost)を他の剤型で行う選択肢ができた.
☑インフルエンザ経鼻生ワクチンが承認されCOVID-19も呼吸器感染症であり,経鼻精製蛋白ワクチンでのboostも検討すべきである.
☑カルタヘナ議定書の規制からわが国では組換え生ワクチンが承認されていないが,世界ではワクチン株をベースにした組換え生ワクチンの開発も進んでいる.
☑遺伝子組換え精製蛋白ワクチンの開発には安全で有効なアジュバントの開発が必須となる.
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.