増大特集 ワクチン開発
Ⅶ.サポート機関(京都大学)
mRNAワクチンに対する自然免疫応答とその回避
田中 洸太郎
1
,
安田 圭子
1,2
,
竹内 理
1
Tanaka Kotaro
1
,
Yasuda Keiko
1,2
,
Takeuchi Osamu
1
1京都大学大学院医学研究科分子生体制御学講座医化学分野
2名古屋市立大学大学院医学研究科免疫学
キーワード:
mRNAワクチン
,
外来RNA認識
,
TLR
,
シュードウリジン
,
LNP
Keyword:
mRNAワクチン
,
外来RNA認識
,
TLR
,
シュードウリジン
,
LNP
pp.498-499
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760050498
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COVID-19パンデミック以降,mRNAワクチンに対する期待が高まっている。mRNA医薬など外来RNAは,自然免疫系による認識を受けることで,分解や翻訳阻害,インターフェロン応答などによってタンパク質発現が減弱し得る。そのためmRNAワクチンには,自然免疫を活性化しにくいシュードウリジン修飾RNAが用いられている。一方で,免疫応答を惹起することは,アジュバントとして機能しワクチンの効果を高める側面も持つ。
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