変化に対応するワクチンによる感染予防
■押さえるべきワクチンのトピック❶ワクチン開発の最新動向と新たなモダリティ
林 智哉
1,2,3
,
石井 健
4,5,6
1東京大学医科学研究所感染・免疫部門ワクチン科学分野 助教
2東京大学 医科学研究所 国際ワクチンデザインセンター
3東京大学 国際高等研究所 新世代感染症センター
4東京大学医科学研究所感染・免疫部門ワクチン科学分野 教授
5東京大学 医科学研究所 国際ワクチンデザインセンター センター長
6東京大学 国際高等研究所 新世代感染症センター 副拠点長
pp.5-12
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000600
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新型コロナウイルス感染症のパンデミックを契機にmRNAワクチンが実用化に至ったことにより,ワクチン開発の様相は大きく変化している。ワクチンはこれまで以上に「設計する」時代へと移行し,実際にmRNAワクチンは,様々な感染症やがんを対象としたワクチンとして研究開発の主流となりつつある。一方,世界規模での接種を通じて明らかになったのは,現在のmRNAワクチンにも未だ課題があり,抗原,アジュバント,デリバリーシステムというワクチンを構成する三つの要素の総合的な最適化が不可欠であるという事実である。さらに最近では,従来の枠組みを超える新たなモダリティも登場しており,「ポストmRNAワクチン」の開発研究が盛んになっている。本稿では,ワクチンの三要素を軸に現在の技術的進展を概説し,新規モダリティについて紹介する。

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