特集 必携!外傷と外科疾患への対応
ていねいな診療を必要とする疾患 胃食道逆流症 食道裂孔ヘルニアを含めて
深堀 優
1
,
石井 信二
,
橋詰 直樹
,
古賀 義法
,
東舘 成希
,
升井 大介
,
坂本 早季
,
靍久 志保利
,
中原 啓智
,
七種 伸行
,
田中 芳明
,
八木 実
1久留米大学 医学部外科学講座小児外科部門
キーワード:
胃食道逆流
,
食道裂孔ヘルニア
,
食道pHモニタリング
Keyword:
Hernia, Hiatal
,
Gastroesophageal Reflux
,
Esophageal pH Monitoring
pp.274-279
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021147515
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<Key Points>(1)健常小児、とくに乳児のGER/GERDは成長とともに改善していく。一方で、GERDハイリスク疾患が存在し、噴門形成術が必要となることも少なくない。(2)健常児では、GERDを示唆する警告サインを認める場合に検査を検討する。しかし、GERDハイリスク疾患を有する児では、積極的に検査を検討してよい。(3)GERDの診断に用いる検査として、24時間食道pHモニタリング/食道インピーダンスpHモニタリングを行うことが推奨されているが、小児におけるGERDの診断は単独の検査の結果で行うのではなく、その関連症状の重症度と併せて行う。(4)健常児のGERDは原則保存的治療で対応する。噴門形成術の適応となる症例はGERDハイリスク疾患を有する児がほとんどで、基礎疾患を有さない健常児が適応となることはまれである。
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