特集 小児感染症の話題
4.新生児病棟の職員がCOVID-19を発症した際の感染対策
-――宮城県立こども病院の経験
泉田 亮平
1
,
桜井 博毅
1
1宮城県立こども病院リウマチ・感染症科
pp.429-433
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003016
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新生児病棟の職員が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症した際の患者への影響についての報告はない.コロナ禍では当院新生児病棟において職員の感染例が散発したが,患者への二次感染は生じず,職員が手指衛生とユニバーサル・マスキングを徹底することで患者への二次感染を防止できる可能性を示した.COVID-19が5類感染症となり国民の警戒心が低下することで,社会にウイルスが拡散され,新生児病棟の職員が罹患するリスクが高まることが予想される.患者への二次感染を防止するため,引き続き適切なマスクの着用と手指衛生の徹底が重要である.
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