薬語図鑑-基礎薬学用語を現場で使える知識に訳してみました 第2部 臨床現場で見聞きする用語編
中毒
96 アセトアミノフェンの急性薬物中毒
-アセトアミノフェンの中毒症状発現のメカニズムと臨床経過は?
榎屋 友幸
1
1鈴鹿医療科学大学薬学部医薬品情報学研究室 准教授
pp.810-811
発行日 2023年3月31日
Published Date 2023/3/31
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023040154
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アセトアミノフェンによる代謝経路と肝障害の機序
アセトアミノフェンは通常,主に肝臓でグルクロン酸抱合および硫酸抱合により代謝され抱合体が尿中に排泄されます(図).吸収されたアセトアミノフェンの約15% は肝臓でCYP2E1 によって代謝され,N - アセチル-p- ベンゾキノニミン(NAPQI)を生成しグルタチオン抱合により代謝・排泄されます.
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