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コロナ禍における無菌病棟でのレクリエーション
-――「モバイルハイタッチ」を用いた小児がん患者の新たな遠隔スポーツ体験
石川 秀太
1
,
吉田 太郎
1
,
及川 慶介
1
,
田金 星都
1
,
朝倉 賀子
1
,
三浦 翔子
1
,
遠藤 幹也
1
,
赤坂 真奈美
1
1岩手医科大学小児科学講座
pp.78-83
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002915
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COVID-19のパンデミックにより,多くの病院で入院中の子どもたちの外泊や家族の面会は厳しく制限され,患児とその家族に与える長期的なストレスの影響が懸念された.触覚ブロードキャストを活用した「モバイルハイタッチ」は,映像と音声に加え,触覚による振動を遠隔地にリアルタイムに伝える新たな伝送技術である.これを用い,当院に長期入院中の小児がん患者とその家族に,全国初の遠隔新スポーツ体験を試みた.地元プロバスケットボールチームの試合会場と当院の無菌病棟をリモートでつなぐ「モバイルハイタッチ」は,コロナ禍であっても安全かつ新たなスポーツ体験が可能で,有用なレクリエーションとなった.
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