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小児専門施設に入院したパラインフルエンザ3型陽性症例の臨床検討
藤垣 有里
1
,
樋口 徹
1
,
小川 英輝
1
,
伊藤 健太
1
1あいち小児保健医療総合センター総合診療科
キーワード:
ヒトパラインフルエンザウイルス3型
,
気道感染症
,
熱性けいれん
Keyword:
ヒトパラインフルエンザウイルス3型
,
気道感染症
,
熱性けいれん
pp.845-848
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002665
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背景:ヒトパラインフルエンザウイルス3型(hPIV3)は下気道感染を引き起こすことが知られているが,わが国でのhPIV3感染症の臨床経過の報告は少ない.方法:2021年5月~12月にあいち小児保健医療総合センターに入院した15歳未満のhPIV3陽性症例を対象とし,電子診療録を用いて後方視的に記述した.結果:対象は39例(男児56%)で,月齢の中央値28か月,症状は発熱(67%),咳嗽(63%),けいれん(33%),SpO2 90%未満の酸素化不良は(18%)だった.結論:hPIV3は上下気道感染症のみならず熱性けいれんの原因になり得るウイルスである.とくに熱性けいれんが多いわが国においては,欧米と比較してhPIV3感染によるけいれんの入院が多い可能性がある.
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