特集 COVID-19パンデミック 振り返りと将来への備え
【COVID-19診療・対策振り返り編—新型コロナウイルスが教えてくれたこと】
—臨床❸病院総合診療医—パンデミックにおける「ホスピタリスト」ならではの働き
安本 有佑
1
,
小坂 鎮太郎
2
1板橋中央総合病院 総合診療内科
2練馬光が丘病院 総合救急診療科 総合診療部門
キーワード:
COVID-19
,
新型コロナウイルス感染症
,
ホスピタリスト
,
リーダーシップ
,
多職種連携
,
患者経験価値
,
PX
,
ケア統合
,
エクステンシビスト
,
extensivist
Keyword:
COVID-19
,
新型コロナウイルス感染症
,
ホスピタリスト
,
リーダーシップ
,
多職種連携
,
患者経験価値
,
PX
,
ケア統合
,
エクステンシビスト
,
extensivist
pp.36-40
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204109
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)は、医療提供体制に多大な影響を与えた。日々移り変わる感染状況や診療現場での対応などの情報をアップデートしながら、迅速な意思決定を行うことが求められた。一方で、COVID-19がなくとも、本来適切に行われるべき感染対策や院内多職種連携、同一医療圏内の病院間連携などを見つめ直すきっかけともなった。
米国病院総合診療医学会(Society of Hospital Medicine:SHM)1)は、2017年に改訂した「ホスピタリストのコアコンピテンシー」で、臨床・手技・ヘルスケアシステムのそれぞれについて、ホスピタリストが習得すべき項目を提唱している(表1の黒字)。その多くはCOVID-19への対応に必要不可欠なものであり、臓器・人・病院・地域を横断的に診られる総合診療医は、COVID-19への対応に最も適した存在であったかもしれない。加えて、有事に適応するなかで、コンピテンシーの追加(表1の色字)も生じたが2,3)、われわれ総合診療医は臨機応変に対応できている。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.