目で見る小児科
頭痛時の頭部CTとMRIで診断された脳海綿状血管奇形
本山 治
1
,
金村 英秋
1
,
寺田 一志
2
1東邦大学医療センター佐倉病院小児科
2同放射線科
pp.1345-1346
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002373
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現病歴:5日間持続する左側頭部痛で受診したが,神経学的異常はなかった.頭部単純CTで脳梁体後部左側に11mmの円形の高吸収域を認め(図1),MRIで内部に点状石灰化を伴う頭頂葉深部白質の海綿状血管奇形と診断された(図2).急性出血,mass effectや浮腫性変化は伴わなかった.頭痛は1か月で次第に消失した.翌日および1か月後のCTに変化はなく,頭痛との関連は明らかではなかった.
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