診療
小児新生児の血液培養に関する単一施設実態調査
関根 和彦
1
,
江田 陽一
1
,
八木 龍介
1
,
齊藤 亜希子
1
,
浦野 博央
1
,
袖野 玲子
1
,
鈴木 尊裕
1
,
大木 康史
1
1桐生厚生総合病院小児科
キーワード:
血液培養
,
複数セット採取率
,
抗菌薬
Keyword:
血液培養
,
複数セット採取率
,
抗菌薬
pp.782-786
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002223
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感染症診療において血液培養の重要性は古今東西変わりがないが,小児領域において実際の血液培養複数セット採取の実施率は高くない.2011年4月1日~2021年3月31日の10年間の当院での15歳未満の血液培養実施例のデータベースを後方視的に検討し地域の二次医療機関での実態を検証し文献的考察を行った.総患者数3,182名,総検体数3,379検体中,2セット採取は197例,全期間の2セット採取率は6.2%であった.陽性率は全期間では1.5%,病棟別ではNICU 1.0%,小児科病棟2.1%であった.地域の二次医療機関として毎年メンバーの3~5割が入れ替わる環境で患者の負担を軽減しつつ陽性率を維持し,不要な抗菌薬投与を防ぐため,血液培養採取の一定の指針を設ける必要がある.
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