特集 小児の内分泌疾患up to date
6.副腎・性腺疾患の病態と治療
佐々木 悟郎
1
1東京歯科大学市川総合病院小児科
キーワード:
副腎不全
,
副腎クリーゼ
,
副腎皮質過形成
,
性分化異常
,
性腺機能低下
Keyword:
副腎不全
,
副腎クリーゼ
,
副腎皮質過形成
,
性分化異常
,
性腺機能低下
pp.745-754
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002218
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本稿では副腎皮質および性腺疾患について,一般臨床上有用と思われる知見について概説し,病態解明を目的とした遺伝子検査の意義について触れた.副腎皮質疾患に関しては,① 副腎不全の維持療法には,ヒドロコルチゾン15~20mg/m2/日およびフルドロコルチゾン0.025~0.2mg/日を内服する,② 感染症などで身体ストレスが増した時の副腎クリーゼ対策には,ヒドロコルチゾン初回50mg/m2を静注または自宅で筋注する.一方,性腺疾患に関しては,③ 新生児の外陰部異常には,性分化異常として早急に社会的性を決定する,④ 思春期以降の性腺機能低下症には,男性にはデポ型テストステロンを筋注し,女性にはエストロゲンおよびプロゲステロン製剤を投与する.
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