特集 ここまで進歩した生物学的製剤と分子標的薬
10.皮膚疾患
橋本 玲奈
1
,
吉田 和恵
1
1国立成育医療研究センター小児外科専門診療部皮膚科
キーワード:
分子標的薬
,
生物学的製剤
,
尋常性乾癬
,
アトピー性皮膚炎
,
慢性蕁麻疹
Keyword:
分子標的薬
,
生物学的製剤
,
尋常性乾癬
,
アトピー性皮膚炎
,
慢性蕁麻疹
pp.192-198
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002073
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近年,生物学的製剤がさまざまな疾患で使用されるようになり,治療に難渋する場面で新たな選択肢となっている.小児皮膚科領域においてもいくつかの疾患で使用が可能となった.成人乾癬は計10種類の製剤が適応となっていたが,2021年9月,抗IL-17A抗体製剤セクキヌマブが尋常性乾癬,関節症性乾癬,膿疱性乾癬に適応を得て6歳以上に投与が可能となった.またアトピー性皮膚炎では,成人のみの経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬のバリシチニブに加え,2歳以上に適応のあるJAK阻害薬の外用薬デルゴシチニブ,12歳以上に適応があるウパダシチニブ,アブロシチニブがある.慢性蕁麻疹では12歳以上でオマリズマブが使用可能である.
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