特集 ここまで進歩した生物学的製剤と分子標的薬
8.消化器疾患
山本 陽子
1
,
新井 勝大
1
1国立成育医療研究センター小児内科系専門診療部消化器科
キーワード:
炎症性腸疾患
,
Crohn病
,
潰瘍性大腸炎
,
好酸球性消化管疾患
,
生物学的製剤
Keyword:
炎症性腸疾患
,
Crohn病
,
潰瘍性大腸炎
,
好酸球性消化管疾患
,
生物学的製剤
pp.175-182
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002071
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小児消化器疾患のなかでも,潰瘍性大腸炎やCrohn病といった炎症性腸疾患,好酸球性食道炎や好酸球性胃腸炎といった好酸球性消化管疾患の患者数が,近年,増加している.これらの疾患の原因はいまだ解明されておらず,現在さまざまな研究が進められている.とくに炎症性腸疾患では,小児であっても生物学的製剤による治療を要する患者が増えてきている.一方で,好酸球性消化管疾患に対する生物学的製剤については,現在治験が実施されている段階で,わが国で使用できる製剤はない.本稿では,小児消化器疾患の治療薬としての生物学的製剤について,その作用機序と位置づけなどを紹介する.
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