特集 ストーン・ウォーズ 果てしなき“石”と医師との闘い
【病態別各論】
❶炎症性腸疾患と結石性疾患
宮島 茂郎
1
,
石井 龍
1
,
高津 典孝
2
,
久部 高司
2
,
羽賀 宣博
3
1福岡大学筑紫病院 泌尿器科
2福岡大学筑紫病院 消化器内科
3福岡大学医学部 腎泌尿器外科学講座
キーワード:
尿路結石
,
胆石
,
炎症性腸疾患
,
Crohn病
,
潰瘍性大腸炎
Keyword:
尿路結石
,
胆石
,
炎症性腸疾患
,
Crohn病
,
潰瘍性大腸炎
pp.922-923
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204946
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炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease : IBD)は、Crohn病(Crohn's disease : CD)と潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis : UC)という2つの代表的な疾患があり、腸管に慢性の炎症をきたすのみならず、全身にさまざまな合併症を認めることが知られている。腸管外合併症は、IBDの腸管病変により生じた代謝異常や生理的機序で生じる疾患だけでなく、薬物療法や腸管狭窄・瘻孔形成などに対する、腸管の外科的切除など治療を行った場合の有害事象として生じるものもある。主な腸管外合併症として表1の疾患が挙げられる。
本稿では、腸管外合併症の胆石症と尿路結石について概説する。
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