特集 小児科医に必要な止血・血栓・凝固・線溶の基礎知識
5.出血性疾患の鑑別の進め方
森 麻希子
1
1埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
キーワード:
小児出血性疾患
,
血小板減少
,
血小板機能異常
,
凝固系異常
,
血管壁異常
Keyword:
小児出血性疾患
,
血小板減少
,
血小板機能異常
,
凝固系異常
,
血管壁異常
pp.1636-1642
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002008
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小児期の出血性疾患は,血小板の異常,凝固・線溶系の異常,血管壁の異常に大きく分けられる.しかしその鑑別疾患は非常に多く,確定診断に至るためには,発症時期や出血症状の特徴,家族歴や出血傾向以外の臨床症状の有無などの情報とスクリーニング検査結果から,どの範疇の疾患であるかを見極めることが重要である.本特集では各出血性疾患について専門家による総説が掲載されているため,本稿においてはとくに問診や臨床症状,スクリーニング検査から診断に近づく鑑別の進め方について,実際の臨床に則した考え方を概説する.
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