今月の臨床 周産期救急と周産母子センター
周産期救急と母体搬送
3.出血性疾患
小林 隆夫
1
1浜松医科大学産婦人科学教室
pp.1214-1216
発行日 2001年11月10日
Published Date 2001/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904468
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産科における出血性疾患
産科ショックの特徴は,急性かつ突発的で予測困難な場合が多いこと,母児両面にわたる管理が必要なこと,産科固有の治療法が併用されることなどである.出血性ショックの原因となる疾患を表11)に示す.妊娠初期,中期,末期ならびに分娩周辺期にそれぞれ特徴的な疾患がみられるが,なかでも妊娠末期から分娩周辺期にかけての出血性疾患が最も多く,いまだにわが国における妊産婦死亡原因の第一位を占めている2).
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