今月の主題 周産期の臨床検査
新生児の病気と検査
出血性疾患
白幡 聡
1
Akira SHIRAHATA
1
1産業医科大学小児科学教室
pp.1065-1072
発行日 1988年10月15日
Published Date 1988/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913751
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血液は向血栓作用(止血作用)と抗血栓作用を状況に応じて巧みに使い分けることを要求される.そのため生体には多くの凝固因子,凝固阻止因子,線溶因子,線溶阻止因子,血小板活性化因子,血小板活性化阻止因子が存在しているが,新生児は止血系と抗血栓系に関与するさまざまな因子の不足あるいは機能の未熟性のため,出血傾向と血栓傾向のいずれをもきたしやすい.本稿では新生児期を念頭におき,検査法の選択と出血性疾患における検査の進めかたを述べた.
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