症例
伝染性単核球症による上気道狭窄に対するステロイド投与後の臨床経過2例
武藤 亜希
1
,
小川 英輝
1
,
樋口 徹
1
,
河邉 慎司
2
,
伊藤 健太
1
1あいち小児保健医療総合センター総合診療科
2同感染免疫科
キーワード:
伝染性単核球症
,
上気道狭窄症状
,
ステロイド
,
デキサメタゾン
Keyword:
伝染性単核球症
,
上気道狭窄症状
,
ステロイド
,
デキサメタゾン
pp.1375-1379
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001944
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伝染性単核球症(infectious mononucleosis:IM)は古典的にはEpstein-Barr virus(EBV)の初感染で生じ,発熱,咽頭痛,扁桃炎,頸部リンパ節腫脹,肝脾腫,眼瞼浮腫などの症状や,血液検査でリンパ球増加や異型リンパ球の出現を認める1).経口摂取不良などを原因として入院加療を要することもあるが,多くは対症療法のみで自然に軽快する.しかしながら,約3.5%の頻度で上気道狭窄症状を認め1)〜3),侵襲的人工呼吸や外科的処置を要した症例が報告されており,死因にもなり得る1)4).
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