発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006025285
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
28歳女.腹痛,粘血便が出現し,潰瘍性大腸炎と診断された.prednisolone,salazosulfapyridineの投与にて寛解状態となった.発熱が出現し,次第に全身倦怠感と食欲不振を伴うようになったため,精査加療目的で入院した.末梢血異型リンパ球の出現,脾腫,肝酵素の上昇を認め,CMV-IgM抗体の上昇,アンチゲネミア陽性により,サイトメガロウイルスによる伝染性単核球症と診断した.対症療法を行ったが,第19病日にいたっても解熱せず,全身倦怠感や食欲不振が続いた.ganciclovirの点滴投与を1週間行った.投与翌日より解熱し,倦怠感と食欲不振も速やかに改善し,サイトメガロウイルスアンチゲネミアも陰性化した.経過中,ganciclovirによる副作用は生じず,退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2005