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特集 顔面神経麻痺—治癒への10の鍵
《治療》
Bell麻痺,Hunt症候群へのステロイド鼓室内投与
Intratympanic steroid injection for Bell's palsy and Ramsay Hunt syndrome
金井 理絵
1
Rie Kanai
1
1北野病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
Bell麻痺
,
Hunt症候群
,
鼓室内投与
,
ステロイド
,
デキサメタゾン
Keyword:
Bell麻痺
,
Hunt症候群
,
鼓室内投与
,
ステロイド
,
デキサメタゾン
pp.218-222
発行日 2024年3月20日
Published Date 2024/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203600
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POINT
●本治療のエビデンスはまだ確立されていないが,過去の報告から,ステロイド鼓室内投与を全身投与と併用することによって,全身投与と同等かそれ以上の効果が期待できる可能性があると考えられる。
●注入後は,顔面神経の走行部位に効率よくステロイドの薬液が届くような体勢をとる必要があると考えられる。
●鼓室内投与併用による全身合併症の増加は報告されていない。
●特別な設備を要することなく,ある程度の経験を積んだ耳鼻咽喉科医であれば実施できる治療法である。
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