診療
NICU卒業生に対する外来診療・健診のポイント
和田 雅樹
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター新生児医学科
キーワード:
発達障害
,
発育障害
,
修正月齢
,
DOHaD
Keyword:
発達障害
,
発育障害
,
修正月齢
,
DOHaD
pp.827-832
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001812
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NICUでの診療を経験した子どもたちを,愛情を込めて,「NICU卒業生」とよんでいる.これらの児を外来で診療する場合,原疾患,未熟性,後遺症や合併症などの問題や,その後の発育・発達障害の合併など,注意すべき点が多く存在する.より未熟性の強い超低出生体重児の生存率が上がっている一方で,医療的ケア児,発達・発育障害のある児もまれではない.SGA児では生活習慣病のリスクが高く(DOHaD学説),SGA性低身長症の合併にも留意していきたい.Late preterm児では「育てにくさ」や発語の遅れなどの頻度が高い.「NICU卒業生」が健やかに成長していけるように,専門外来,小児一般外来が連携しながら診療を行っていくことが重要である.
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