社会小児科学
エコチル調査10年で見えてきたこと
山本 緑
1
,
櫻井 健一
1
,
下条 直樹
1
,
森 千里
1
1千葉大学予防医学センター
キーワード:
健康
,
環境
,
全国調査
,
出生コホート
Keyword:
健康
,
環境
,
全国調査
,
出生コホート
pp.737-745
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001787
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環境中の有害物質や生活環境の変化は人の健康に悪影響を及ぼす可能性があり,とくに環境の影響を受けやすい子どもたちへの影響は国内外で関心を集めている.環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」は,子どもたちの成長・発達に影響を与える環境要因を明らかにすることを目的として2011年に開始し,日本中で約10万組の子どもと両親が参加している疫学調査である.妊娠期から子どもが13歳になるまで,医療情報転記,血液などの試料採取,質問票調査,子どもの検査などの追跡調査を行い,子どもの健康に与える環境要因を解明する.本稿では,これまでに公表されたエコチル調査の論文から,子どもの健康に関する研究結果を紹介する.
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