[連載] 最近の海外業績より
感染症
日本医科大学小児科学教室
pp.1166-1169
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001420
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背 景 インフルエンザは世界の急性呼吸器感染症の主要原因であり,幼児の多数の入院や高い罹患率,および死亡につながる感染である.一般に,インフルエンザワクチンがインフルエンザ関連疾患を予防する最良の方法であると考えられ,多くの症例対照研究は小児および成人のインフルエンザ関連入院に対するワクチンの有効性を示しているが,台湾の小児領域の研究はほとんどない.また,母乳栄養,血中ビタミンD値,プロバイオティクスなどが予防に有効である可能性が示唆されているが,統一した見解は得られていない.そこで,4年間のマッチドペア症例対照研究を実施し,台湾の小児のインフルエンザ関連入院に対する予防接種の有効性およびその他の有効な因子を評価した.
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