連載 [最近の外国業績より]
感染症
日本医科大学小児科学教室
pp.1213-1216
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000989
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背景:ヒトパピローマウイルス(HPV)に関連する疾病は中国においても大きな問題であり,毎年6万件以上の子宮頸がんと1万3千件以上のその他のHPV関連腫瘍の新規発生報告がされている.4価ヒトパピローマウイルス(qHPV)ワクチンでHPV 16/18による子宮頸がんの約70%を,HPV 6/11による性器疣贅の約90%を予防できる.qHPVワクチン認可後も世界保健機構(WHO)をはじめ,各国でさまざまなプラセボ対照二重盲検比較試験が行われ,その有効性と安全性が報告されているが,これまで中国国内では十分な研究がされていなかった.本研究はqHPVワクチンの安全性を評価するために20~45歳の中国人女性を対象に行った多施設第Ⅲ相プラセボ対照二重盲検比較試験で,90か月間の追跡調査を行った初めての報告である.
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