[連載] 最近の外国業績より
感染症
日本医科大学小児科学教室
pp.755-758
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001790
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
背 景 尿路感染症(UTI)の再発を防ぐための抗菌薬長期投与は一般的だが,副作用と耐性増悪が問題である.米国小児科学会(AAP)は,尿路異常のない生後2〜24か月児の初回UTIには抗菌薬予防投与をしないことを推奨する.プロバイオティクスは,腸内や腟内の細菌叢を正常化することで病原体の付着や成長,コロニー形成を減少させ,宿主防御を改善することでUTIの再発を防ぐと考えられている.今回UTI予防のためのプロバイオティクスの有効性に関し無作為化比較試験で検討した.
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.