最近の外国業績より
感染症
日本医科大学小児科学教室
pp.1243-1246
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000555
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背景:肺炎球菌(Sp),インフルエンザ菌(Hi)は急性中耳炎の主要な起因菌であり,小児の中耳炎治療において抗生剤の選択に考慮される.フランスでは抗生剤耐性獲得の抑制のため2011年から中耳炎に対する推奨治療が,第一選択薬として第3世代セフェム系(3GC)とアモキシシリンクラブラン酸(AC)からアモキシシリンに変更されており,2013年からは13価結合型Spワクチン(PCV13)の接種が開始されている.このためSpおよびHiの抗生剤耐性の動向は中耳炎の内服治療を再評価するために重要であり,著者らは2001年からの16年間の中耳炎を発症した小児の鼻咽頭から分離されるSpおよびHiの薬剤耐性の傾向を解析した.
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