[連載] 最近の外国業績より
感染症
日本医科大学小児科学教室
pp.708-711
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003088
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背 景 自己免疫性好中球減少症(AIN)は良性の血液疾患である.典型的には5歳以下で罹患し,発症から3年以内に自然治癒する.一部の非典型例では発症時期が遅く,治癒率が低い.AINは無症状であることが多く,ウイルス感染症は大抵軽症であり,重症感染症の頻度はきわめてまれである.COVID-19は,小児患者では症状が軽いことが多いが,好中球減少の報告もあり,AIN患者のSARS-CoV-2感染症は家族や医師にとって大きな関心事である.小児AIN患者におけるCOVID-19の臨床経過の報告はこれまでなく,後方視的に検討した.
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