症例
犬咬傷治療後に発症したClostridium difficile関連偽膜性腸炎の14歳健常児
髙尾 洋輝
1
,
竹本 康二
1
,
福田 悠人
1
,
吉兼 綾美
1
,
野口 智靖
1
,
後藤 研誠
1
,
西村 直子
1
,
尾崎 隆男
1
1江南厚生病院こども医療センター
キーワード:
Clostridium difficile
,
偽膜性腸炎
,
下部消化管内視鏡
,
犬咬傷
,
抗菌薬投与
Keyword:
Clostridium difficile
,
偽膜性腸炎
,
下部消化管内視鏡
,
犬咬傷
,
抗菌薬投与
pp.93-96
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001167
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Clostridium difficile(CD)感染症は,抗菌薬投与などにより腸管内でCDが異常増殖し,本菌から産生されたトキシンにより発症する.トキシン陽性で症状のない無症候性保菌者から,下痢のみを症状とする軽症例,偽膜性腸炎,中毒性巨大結腸症などの劇症型大腸炎をきたす重症例までその病型はさまざまである.一般的に高齢者や基礎疾患のある者に多く発症し,健常小児では比較的まれである.今回,CD関連偽膜性腸炎の健常児例を経験したので報告する.
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