症例
手指の外傷後に蜂窩織炎と複合性局所疼痛症候群を生じた1例
海野 俊徳
1
,
久保 仁美
1長野赤十字病院 皮膚科
キーワード:
Cefazolin
,
硬膜外無痛法
,
手指外傷
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
蜂巣炎
,
リハビリテーション
,
複合性局所疼痛症候群
,
Pregabalin
,
Neurotropin
Keyword:
Pregabalin
,
Administration, Oral
,
Cellulitis
,
Cefazolin
,
Drug Therapy, Combination
,
Finger Injuries
,
Rehabilitation
,
Analgesia, Epidural
,
Complex Regional Pain Syndromes
,
Neurotropin
pp.469-472
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017233474
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64歳男性。園芸作業中にブロックを右小指に落として受傷した。近医にて抗菌薬の投与を開始されたが、右手から前腕にかけて発赤、腫脹、熱感、疼痛が悪化したため、受傷3日目に紹介となった。臨床所見と血液検査所見から、右手から前腕にかけての蜂窩織炎と診断され、入院の上、セファゾリンナトリウムの投与を行なった。血液検査で炎症反応は改善したが、受傷後10日の時点で腫脹は変化せず、指の屈曲伸展制限にも改善がみられなかった。その後、整形外科で複合性局所疼痛症候群(CRPS)と診断され、薬物療法やリハビリ、硬膜外神経ブロックなどを施行し、受傷後約7ヵ月で腫脹や屈曲伸展制限は軽快した。
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