特集 小児 一次救急マニュアル─帰宅可能か?二次救急か?判断のための手引き─
❷症状別アプローチ
8.喘 鳴
足立 雄一
1
1富山大学大学院医学薬学研究部小児科学講座
キーワード:
喘鳴
,
wheeze
,
stridor
Keyword:
喘鳴
,
wheeze
,
stridor
pp.540-546
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000856
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
喘鳴は,上気道の狭窄によるstridor(主に吸気性)と下気道の狭窄によるwheeze(主に呼気性)に大別される.一次救急では,まず呼吸困難や呼吸不全の有無を確認し,強い呼吸困難ありと判断された場合には酸素投与とともに心肺蘇生の準備をしつつ高次医療機関への搬送を手配する.そうでない場合には,詳細な問診と診察を行って診断を行い,それぞれに適した対応をする.一次救急で治療を行う場合には,治療への反応性を適宜確認して,不応や増悪傾向の例は高次医療機関へ紹介する.帰宅させる場合には,その後にどのような状態になったら来院するのかを保護者に伝えることも重要である.
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.