特集 喘嗚がある患者に出会ったら―病態をカテゴライズして診断する
[Chapter 2] 喘鳴をカテゴライズする
呼吸器疾患を疑う喘鳴
糸賀 正道
1,2
,
田坂 定智
1,2
1弘前大学大学院 医学研究科呼吸器内科学講座
2弘前大学医学部附属病院 呼吸器内科・感染症科
キーワード:
wheezes
,
rhonchi
,
stridor
,
気道狭窄
Keyword:
wheezes
,
rhonchi
,
stridor
,
気道狭窄
pp.1075-1079
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1075
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▪呼吸器疾患を疑う喘鳴には,呼気相に聴取されるwheezes・rhonchiと吸気相に聴取されるstridorの3種類がある.
▪喘鳴は気道狭窄により発生する音であり,この気道狭窄の原因となる病態を考えることで疾患がみえてくる.
▪鑑別診断を行う際には,可能な限り詳細な情報を患者から得る必要があり,とくに問診が重要である.
▪問診や身体所見から想定した疾患に対して,適切な検査を計画し速やかに診断・治療を行っていく.
▪治療が効果的でない場合には,病態の再評価を行うことが必要である.
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