特集 小児 一次救急マニュアル─帰宅可能か?二次救急か?判断のための手引き─
❷症状別アプローチ
6.脱 水
大森 多恵
1
1東京都立墨東病院小児科
キーワード:
脱水
,
経口補液療法
,
oral rehydration therapy(ORT)
,
輸液
,
急性胃腸炎
Keyword:
脱水
,
経口補液療法
,
oral rehydration therapy(ORT)
,
輸液
,
急性胃腸炎
pp.525-532
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000854
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脱水は体内の水分を喪失した状態で,その多くが急性胃腸炎によるものであり,小児救急診療のなかでも頻度の高い疾患である.とくに2歳未満の乳幼児は脱水をきたしやすい.脱水の診察時は問診,身体所見から重症度を適切に判断することが最も重要で,重症度にあわせた補液が必要となる.軽症から中等症では経口補液療法を行い,中等症から重症では経静脈輸液療法を行う.重症度によっては,初期対応後速やかに高次医療機関への搬送が必要となり,軽症の場合には適切な指導後に帰宅可能となる.本稿では重症度の判定方法や重症度にあわせた補液方法について述べる.
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