特集 クリニックで診る心疾患
2.失神を主訴に来院した場合
泉田 直己
1
1曙町クリニック
キーワード:
一過性意識消失
,
失神
,
起立性調節障害
,
チルト試験
,
植込み型ループレコーダー
Keyword:
一過性意識消失
,
失神
,
起立性調節障害
,
チルト試験
,
植込み型ループレコーダー
pp.343-350
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000815
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
「失神」を主訴に来院した場合,まず「一過性の意識消失」,次いで「失神」に該当するかを念頭において診断を進める.病歴聴取,身体所見,血圧測定,必要に応じて,心電図検査,胸部X線検査が行われるが,詳細な病歴聴取が最初の段階として重要となる.「一過性の意識消失」あるいは「失神」に該当した場合には,それぞれの分類のうちのどの群に該当するかを判定する.判定の結果,診断が確定したら,それに応じて適切な対応,治療を行う.失神が高リスクと考えられる場合には早期の対応を行う.わが国でよく診断される起立性調節障害についても,失神と共通する部分があり併せて述べた.
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.