症例
誘因なく凍瘡様皮疹を伴う難治性下肢疼痛を呈した複合性局所疼痛症候群の1例
清水 正樹
1
,
西田 圭吾
1
,
井上 なつみ
1
,
水田 麻雄
1
,
谷内江 昭宏
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系小児科
キーワード:
複合性局所疼痛症候群
,
凍瘡様皮疹
Keyword:
複合性局所疼痛症候群
,
凍瘡様皮疹
pp.1487-1490
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000611
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複合性局所疼痛症候群(complex regional pain syndrome:CRPS)は,四肢への外的侵襲を契機に発症し,焼けるような強い痛みや痛覚過敏,浮腫,皮膚温の異常,発汗異常などの症状を呈する難治性の慢性疼痛症候群である.多くの場合,手術や骨折,鈍的損傷など強い組織損傷を伴う誘因を契機に発症するが,針刺しなどの些細なもののほか,明らかな誘因なく発症することもあり,そのような場合は診断に苦慮することも多い.
今回われわれは明らかな誘因なく両足の凍瘡様皮疹を呈し発症したCRPSの1例を経験したので報告する.
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