特集 思春期を診る!
Ⅲ章 移行期医療をふまえた診療の仕方─これを診ておこう・やっておこう
37 循環器疾患
朝貝 省史
1
S. Asagai
1
1東京女子医科大学循環器小児科
キーワード:
先天性心疾患
,
感染性心内膜炎
,
不整脈
,
心筋症
,
川崎病罹患後の冠動脈病変
Keyword:
先天性心疾患
,
感染性心内膜炎
,
不整脈
,
心筋症
,
川崎病罹患後の冠動脈病変
pp.749-758
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000459
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先天性心疾患では医療技術の進歩により乳幼児期の死亡率は著明に低下し,多くの患者が学童期,思春期,さらには成人期に達するようになった.また後天性心疾患である心筋症患者や川崎病既往者の多くが成人期に達している.問題も抱えず日常生活を過ごしている患者もいるが,なかには合併症や遺残病変を伴っている患者も存在し,成人期にさまざまな問題が生じることがある.成人期には小児期とは異なる多くの問題を有するために,小児期医療から成人期医療への移行期医療が注目されており,小児科医として思春期をどのように管理するかが重要となる.本稿では小児循環器領域で思春期に注意すべき先天性心疾患ならびに後天性心疾患について解説する.
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