特集 遺伝子検査―診断とリスクファクター
3.遺伝子診断の実際
3) 循環器疾患
長谷川 洋
1
,
小室 一成
1
Hiroshi HASEGAWA
1
,
Issei KOMURO
1
1千葉大学大学院医学研究院循環病態医科学
キーワード:
先天性心奇形
,
イオンチャンネル病
,
心筋症
Keyword:
先天性心奇形
,
イオンチャンネル病
,
心筋症
pp.1415-1420
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101430
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はじめに
循環器疾患は高脂血症・糖尿病による動脈硬化など,生活習慣に起因する疾患が多いと考えられ,疾患遺伝子に関するエビデンスは多くはなかった.しかし,疾患によっては明らかに家族性集積が認められ,その原因が1つの原因遺伝子に集簇されることがわかってきた.近年の分子生物学的研究の進歩によって,循環器疾患においても病態解明に分子遺伝学的手法が導入され,いくつかの疾患の病因遺伝子が明らかになってきており,日本循環器学会においてガイドラインも作成されている1).
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