特集 思春期を診る!
Ⅱ章 小児科医が行う思春期診療─どう診るか?どこまで診るか?
16 身体表現性障害(疼痛性障害を含む)
桃木 恵美子
1
,
渕上 達夫
1
E. Momoki
1
,
T. Fuchigami
1
1日本大学医学部小児科学系小児科学分野
キーワード:
身体表現性障害
,
疼痛性障害
,
心因性非てんかん発作
Keyword:
身体表現性障害
,
疼痛性障害
,
心因性非てんかん発作
pp.583-586
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000438
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身体表現性障害は,身体症状を訴えるがそれを裏づける器質的身体疾患が認められない病態に対する診断名として用いられてきた.DSM-5においては,下位分類として,軽微な身体症状と不釣り合いな苦痛や不安を示す身体症状症,ストレスや葛藤が無意識下に身体症状に置き換わる変換症(転換性障害)などがある.小児においては心理的要因やきっかけがはっきりしないケースや,精神遅滞や自閉症スペクトラムなどの発達障害を背景にもつ児が多い.家族だけでなく,心理士や学校関係者などと連携した対応が求められる.
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