特集 思春期を診る!
Ⅱ章 小児科医が行う思春期診療─どう診るか?どこまで診るか?
17 肥満
竹本 幸司
1
K. Takemoto
1
1愛媛大学大学院医学系研究科・小児科学
キーワード:
肥満度
,
高度肥満
,
肥満症
,
メタボリックシンドローム
,
食事療法
Keyword:
肥満度
,
高度肥満
,
肥満症
,
メタボリックシンドローム
,
食事療法
pp.587-594
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000439
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
わが国小児の肥満の頻度は,若干ではあるが低下傾向にある.小児肥満の評価はBMIでの評価は不可能で,肥満度を用いることが重要である.小児の肥満では二次性肥満は少なく,いわゆる原発性肥満がほとんどであるが,小中学校では生活習慣病予防健診や成長曲線健診で肥満の評価がなされ,精密検査対象者の同定が比較的容易となっている.また,肥満症,メタボリックシンドロームの診断基準も整備され,診断や介入方法もよりわかりやすくなっている.このような状況のなか,一般小児科医として小児肥満,特に肥満度+50%以上の高度肥満児を診療する際の注意点や食事療法を含む生活指導の基本について解説した.
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.