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RSウイルス感染症―2017年夏の流行をうけて
岡部 信彦
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1川崎市健康安全研究所
キーワード:
RS ウイルス感染症
,
RS ウイルス定点報告
,
RS ウイルス発生動向
Keyword:
RS ウイルス感染症
,
RS ウイルス定点報告
,
RS ウイルス発生動向
pp.1583-1587
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000243
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RSV 感染症は,無症状あるいは上気道炎であることが多いが,新生児・乳幼児の重症下気道炎の原因となる.わが国におけるRSV の発生動向は,小児科定点によるボランテイアのような形での報告からスタートし,次第に国内の発生動向の傾向が掴めるようになった.その結果,例年季節性インフルエンザに先行して₈ 月頃より発生が始まり,秋に入ると急増,インフルエンザと入れ替わるように年末をピークとして減少しながら春まで流行が続く,ということが明らかとなったが,今年(₂₀₁₇ 年)は各地で夏季から流行的発生が見られた.現時点でこの理由を明らかにすることは困難であるが,今後のサーベイランス状況を見て分析を続ける必要がある.
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