増大号特集 正しく指示する食事指導・食事療法
1.小児に対する食事の指導
藤谷 朝実
1
1神奈川県立保健福祉大保健福祉学部栄養学科、済生会横浜市東部病院PNST
キーワード:
食習慣
,
栄養評価
,
養育者
,
行動変容
,
双方向
Keyword:
食習慣
,
栄養評価
,
養育者
,
行動変容
,
双方向
pp.1395-1403
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000216
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小児に対する栄養相談は疾患管理の一環として行動変容を導くことを目的とする他に,現在の栄養状態に至った食習慣や食事内容の問題点を栄養評価によって把握し,今後の栄養ケアの方向性を導くことが目的となる場合がある.小児期の食事や栄養の問題は養育者の影響を大きく受けることも成人のそれとは異なっている.栄養相談は医師の指示のもと実施されるものではあるが,実際には栄養評価等で得られた情報を医師へ報告することも非常に重要であり,小児期の栄養相談はとくに双方向での情報伝達が重要なカギとなる.医師と養育者の考えや思いを十分くみ取った栄養相談は,結果として患児のQOL 維持に大きく貢献できると考えている.
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