診療
小児の片頭痛―診断のプロセスと治療
山中 岳
1
,
森 朋子
1
,
浦邉 智美
1
,
石田 悠
1
1東京医科大学小児科学分野
キーワード:
片頭痛
,
ガイドライン
,
前兆
,
トリプタン
,
二次性頭痛
Keyword:
片頭痛
,
ガイドライン
,
前兆
,
トリプタン
,
二次性頭痛
pp.1233-1239
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000177
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一次性頭痛の代表である片頭痛は小児でもまれではなく,累計頻度は₈〜₂₃%にのぼる.頻回に嘔吐を伴うものから₁ 時間程度で自然に回復するものまで重症度はさまざまである.前兆も視覚前兆だけではなく,めまいや耳鳴りを伴うものまで多様な臨床像を呈する.前兆の種類により治療方針も異なるため,片頭痛の診断は国際頭痛分類₁)に準じて行う.小児の片頭痛治療には薬物療法と非薬物療法がある.頭痛発作時の対処法や生活指導を中心とした非薬物療法を軸に加療し,患児にあった薬剤を選択する.本稿では片頭痛診断のポイントとガイドライン₂)に基づいた加療を説明する.
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