仙腸関節障害における骨間仙腸靱帯に対するprolotherapyと理学療法を併用した介入前後の腰椎骨盤矢状面アライメントの変化

Changes in lumbar-pelvic sagittal alignment before and after intervention for sacroiliac joint disorders

要旨：仙腸関節障害に対するprolotherapyと理学療法の併用前後の腰椎骨盤矢状面アライメントを調査した。介入後に仙腸関節部痛が軽減したことを確認し，介入前から11カ月以上経過した症例のうち，介入後のⅩ線撮影ができた44～57歳の女性7例を対象とした。介入前後のPI-LLの中央値（四分位範囲）は3.7（－2.0～9.1）から－6.4（－7.4～2.2）と有意差があった（p＜0.05，r＝0.894）。PIとLLの相関は介入前になし，介入後にありであった（p＜0.01，r＝0.925）。仙腸関節障害では介入後に腰椎前弯が増大したことで生理的な腰椎前弯を生じたと考える。Prolotherapyに併用する理学療法は，腰椎機能に着目する必要がある。