整形外科 名人のknow-how
外側趾MTP関節脱臼に対する手綱法
嶋 洋明
1
Hiroaki SHIMA
1
1晋真会ベリタス病院,整形外科
pp.1258-1263
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003563
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
外側趾の中足趾節(metatarsophalangeal;MTP)関節はplantar plate(PP)と側副靱帯(collateral ligament;CL)により安定しており(図1),PPが損傷した後にCLが障害されると脱臼を生じるとされている。ハンマー趾変形はMTP関節が伸展位,近位趾節間(proximal interphalangeal;PIP)関節が屈曲位を呈する変形であり,外反母趾や麻痺足に認めることが多い。中足骨頭下での有痛性胼胝が主な症状であり,変形が強い症例では靴などの履き物によりPIP関節背側にも有痛性の胼胝や潰瘍を形成する。荷重位足X線像を撮影し,MTP関節に脱臼や亜脱臼を認める症例には,手術療法を考慮する。

Copyright © 2025, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.